悟空は偽葫蘆を天高く投げました。一生懸命サイコキネシスを使い、
ゆっくりと落とすように調整します。
☆
その時、まるで世界のすべてがなくなったように、
何もかもが闇に包まれました。
一瞬の沈黙の後、精細鬼と伶俐虫は大騒ぎ。
(おい!真っ暗だぞ! 本当に天を吸い込みやがった!)
これはもちろんトリック。天界のなた太子↓の取り計らいで、
真武君から借りた『黒旗』を北天門から南天門に向けて
振り下ろしたのです。
偽道士:「ど、どうじゃ。お前たちの宝と交換してやろうか。
私はこのようなもの他にもあるでな…(ドキドキ)。」
ふたり:「それは、是非に!!」
頃合いを見て悟空は『天よ戻れ!』と合図を送り、
なた太子は黒旗を収め、周辺はもとの景色に戻りました。
本物の宝を手に入れた悟空は、
長居は無用と適当に挨拶をして先を急ぎます。