季節はめぐり、春が訪れました。
しかし三蔵一行の前にはまたしても険しい山。その名は「平頂山」。
春の息吹も感じられない、どんよりと重苦しい空気の漂う山。
悟空はなんだか胸騒ぎを覚えながらも気を引き締めて歩いていると、
きこりが山から下りてきました。
三蔵:「いつになったらこのような艱難辛苦に終わりが来るのか…。」
悟浄:「まあまあ。西に着いたらどうとでもなりますよ。」
きこり:「へっへっへ…
この山にはそら恐ろしい魔物が住んでますよっと。」
きこり:「金角大王(ヒュプノス)と銀角大王(タナトス)といって
5つの宝を持って暴れまくりですわ。」
悟空:「なになに。そんな奴はしょっぴいてやるぞ。」
きこり:「しょっぴくって、どこへ連れて行こうとあんなさる。
やつらは強いですぞ。」